2022年を振り返って

雑記
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ブログを1年間放置し続けてしまいすみませんでした。気づけば2022年も年の瀬になりました。言い訳になりますが今年は例年にないほど公私ともに忙しく、十分にウイスキーに関われない年になってしまいました。

今年のベストボトルを語れるような経験ができていないのですが、年に1回位は飲んだボトルを振り返り、来年の抱負を記すぐらいは続けようじゃないか、そんな気持ちでブログの投稿画面を開きました。

とりあえずスマホにあったウイスキーの写真(取り忘れや重複もあります)をアップし、この中から記憶に残ったことを綴っていくことにします。

今年のウイスキー飲み活動について。

例年よりは飲めていませんが、私が飲んでいる地域である金沢圏内のモルトバーは驚くほど充実しました。マザーズさんやマクリハニッシュさんといったオーセンティックな片町界隈のモルトバー、酒肆ライトハウスさんやアウルズフートさんといった、昼から飲める庶民派の飲み屋が多い近江町市場・武蔵ヶ辻界隈のモルトバー、そして金沢駅方面にはハリーズ金沢さんが富山県高岡市から移転して1年が経ちました。当初は田島さんと金沢でお会いすることに違和感がありましたが、ようやく今年は慣れた気がします。

家では飲む頻度が減ってしまいました。今年は家のことが終わったあとに残った仕事をやることが多かったのですが、だいたい9時から12時くらいまでPCの前で仕事、時々疲れて早く寝る、運動したいときはバーまで散歩する、みたいな生活リズムが確立しており、仕事しながら飲むとパフォーマンスが落ちてしまうので飲めず…という状況で家飲みする暇がとれなかったのです。中途半端な状態でモルトを飲んでも、味は取れないわ楽しめないわ、仕事は捗らないわという失敗をしたこともあり、ボトルは買うけどなかなか飲めないという歯がゆさが残る1年でした。

そういう中で、自身のウイスキー活動のモチベーションをどう維持するかという問題と向き合った1年でした。もちろん地元のバーで普段ウイスキーを飲める環境があって楽しむことができていたのですが、なにかマンネリというか、悶々とする思いがあったのも事実です。そのような中、コロナ禍になってから初めて東京と大阪で飲めたことが非常にプラスになりました。

ウイスキーヒストリー大阪に出展しました

ウイスキー界隈で今年一番嬉しかった出来事といえばこのウイスキーヒストリー大阪に出展できたことでしょうか。実は最後のウイスキーヒストリーで、出展させていただいたことがありました。その後主催者側でいろいろあり一度なくなってしまったヒストリーですが、2022年に見事復活されました。僕としても思い入れの深いイベントでしたので、復活されたこと、出展できたことに大変嬉しく思っています。改めて実行委員会の皆様に感謝申し上げます。

ウイスキーヒストリーでは懐かしい人にお会いできました。また、飲み手の層がだいぶ変わったようにも感じました。生意気な発言かもしれませんが、自分はこの界隈にはもっと諸先輩方がいて、新参者として色々ウイスキーを知りたいという思いでいたのですが、いつの間にかちょっと立場が変わってきているのかもなあ、と感じることがここ数年ありました。ヒストリーはそんな思いを再認識させるような感覚を覚えました。

大阪ではMinmore Houseさん、カイルさん、Rosebankさん、Simonさんに伺わせていただきました。カイルさんとSimonさんは初めて伺ったのですが、カイルさんは昔のウイスキーの話や大阪らしい和気藹々とした雰囲気がとても心地よかったです。またSimonさんのウイスキーの熱量には圧倒され、何でもっと早く来なかったんだと自責するほどでした。大阪は良いバーが多いと改めて思い知らされました。

実行委員会のParkmoreさんやHeather Honeyは時間が合わずお伺いできなかったのですが、来年は必ずお伺いしたいと思います。

イギリスに行ってきました

出張でイギリスに行くことができました。出張先はバーミンガムでスコットランドには行けず、72時間の滞在、祝日で酒屋はだいたい休み、Tax refundが飛行機の時間と合わずボトルもまともに買えない、ヒースロー空港の免税店のウイスキーの品揃えが聞いていた話と異なるととことんウイスキーに縁のない出張でしたが、イギリスでは素晴らしい体験をさせていただきました。バーミンガムで働いている元同僚の韓国人の方にもお会いでき、頑張っている姿をみて、自分ももっと頑張らないとなあと思わされました。

ロンドンと違いバーミンガムはコンパクトでごちゃごちゃしていましたが、いい街でした。

帰国後はキャンベルタウンロッホに2年半ぶりくらいにお伺いできました。ウイスキーに対するモチベーション維持に悩んでいた時期でしたので、とても良い機会でした。中村さんや藤田さんにお会いでき、「ああ、このバーの良さは単に出てくるウイスキーだけじゃないんだよな」とも改めて思いました。

本当はこの日色々周る予定だったのですが、ホテルで階段を踏み外してしまい有楽町から先にはいけませんでした。この点は心残りで、来年はいろんな店に回りたいと思います。

今年印象にのこったウイスキー

さて、本題のウイスキーの話をちょっと書きます。年が越えそうなのでちょっとハイペースです。

1. スプリングバンク ウクライナチャリティー向け 10年

2022年避けて通れないのはウクライナ問題。穀倉地帯が戦火に侵されてしまい、ウイスキーにも相当影響が出てしまったことでしょう。

暴動が起きたくらい取り合いになったバンクらしいですが、良いものでした(詳細はTwitterのどこかにかんたんにメモ書きしてあったと思います)。ミンモアさんでいただきました。

2. ボウモア25年 1996 アンソロジー25年

今年のリリースで一番すごいと思ったボトルかもしれない。

3. クラガンモア 1995 ファーストエディションズ

日本に正規輸入されてませんでしたが話題になりました。やや焦げ感が強く今はそこまでしっくり来ないところもありますが、かなり良いシェリーのニュアンスがあり、今後が楽しみです。

4. リンクウッド 30年 ミンモアハウス向け

今年はリンクウッドの良いリリースが多くありましたが、これはトップクラスに良かったです

5. グレンアラヒー 2008 13年 for Bar Mother’s & Maltoyama

僕にウイスキーを教えてくれたバー、MOTHER’Sさんが満を持してリリースしたアラヒーです。安旨部門では1位といいたくなるくらいいいボトルでした。

ボウモア 17年 ウイスキースポンジ 

確か03ビンテージでしたでしょうか。最近のスポンジは賛否両論あるようですが、これはとても良かったです。

KANOSUKE OWNERS CLUB the essence

今年のんだジャパニーズではこれがトップかもしれない。良い意味でジャパニーズっぽくなく、今後のリリースが楽しみです。

ハイランドパーク 1995 モルトヤマ9周年

9周年ボトルはハイランドパークでした。時間経過をみていきたいですが、これかなりいい方向に変化するんじゃないかとなんとなく思ったボトルでした

グレンゴイン ハンドフィル #3650

僕が今年ニューリリースで一番好きだったボトルを上げろと言われたらこのボトルかもしれません。オレンジオイル、粘性の高い味わいがとても好きで、バチバチのアルコール感がちょっと取れたらさらに濃厚になりそうで楽しみなボトルです。

ハイランドパーク 26年

これもとても好きでした。ヘザーハニー感が良かったです。今年も良いボトルがリリースされているんだなあと思わされるボトルの一つでした。

その他にもアップしていませんが国内のボトラーズ・リテイラーも含めて良いボトルがありました(例えば、信濃屋さんのピティビアックは試飲しかできていなかったですが、とても良かったです)。

https://www.shinanoya-tokyo.jp/view/category/ct826

2023年の抱負

こんなよくわからない感想を書いていたら年が明けてしまいました。このままボツにしようとも考えましたが、楽しみにしてくれている方もいらっしゃるようで、ブログの更新を全然していないことは気になっていたので、このレベルでも年に1回はあげようと思います。

話が飛びました。

来年のウイスキーの抱負ですが、数年前からブログでもちょっとは話をしていることを今年こそリリースしたいと思います。ここ数年でウイスキーの世代交代がかなり起こりました。一部の人たちはWhisky Baseなどでリリース情報をゲットしていますが、今の日本には、日本語のコンテンツでウイスキーの初心者がモルトウイスキーのリリースを追っていけるような、モルト好きになるための道標はほとんどありません。正確にはちゃんとしたバーや飲み手と関わって、ある程度道筋を立ててもらいながら経験し続けることが唯一の正解なんじゃないかと思っています。

TwitterなどのSNSは気軽に人と繋がり、自分の意見を発信できる点では良いのですが、ウイスキーのテイスティングや感想を書く場としてはやや不適当だと思っています。140字でキャッチーなことを書いてついつい満足してしまいがちなのは僕も反省すべき点です。あとから見返すのも大変ですし、後世に繋がりにくい形です。それでブログを始めたわけでもありますが、ブログというのはテイスティングを書くだけではあまり読まれません。なのでコンテンツを充実するわけですが、それを書くのも大変ですし、そもそもソーシャルネットワークが発展したこの時代に少数の人間が発信するようなマスメディアっぽい形態をとるのも違和感を覚えてはじめています。

僕は初心者の頃は松木先生のブログなどをみて、同じウイスキーを飲んで勉強していた時期がありました。スキルアップに繋がりましたし、そのようなことがができた当時は幸運でした。でももう当時のウイスキーを飲める機会は少ないですし、今飲んでも同じような味わいになっていないでしょう。今は酒屋やリテイラーがたくさん国内向けのボトルを出してくれていますが、地域によって店に並ぶボトルは差があります。数年もすれば、飲み手は入れ替わり、どんなボトルがリリースされたのかすらもわからなくなるものです。

これはウイスキー業界に飲み手が定着することに対する障壁となっていると思います。ウイスキーは楽しめれば良いのですが、ウイスキーはAquwired tasteと言われます。つまり満遍なく経験していく中で香味がより深くとれて、より深く楽しめるようになるわけです。逆に言えば、せっかく高いレベルで供給側が頑張っても、受容する側の飲み手の経験が乏しければ、期待していた良さを享受することはできないわけです。ウイスキーの文化が発展していく中で、この問題はもっと議論されるべきではないかと思っていて、ここ数年新しい飲み手が増えたことでよりこの思いは強くなっていきました。

良いものが売れる世界ではありませんが、ウイスキーに関わる人達が、せめて自分自身が良いと思っているものを良いと思ってくれるような人を増やすような活動をもっと積極的にやっていくべきなのでしょう。すでにやっている人がいるのかもしれませんが、もしあるならそういう活動がもっと着目される業界になってほしいなと思っています。そして、先人たちのそういうコンテンツや良心に触れることができた僕のような人は、それっぽいことを後世に伝えていく努力をしないといけないのかなと思っています。誰かやってくれることを願いつつ、僕も少しずつですが準備をしていく。2023年はその第一歩にしたいと思っています。

書いているうちに年が明けてしまいました。皆様2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

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