クラガンモア15年 48.8% 150th記念ボトル

スペイサイド
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ボトルスペック

生産地域:スペイサイド
蒸留所名:クラガンモア
オフィシャル
樽の種類:不明
カスクナンバー:不明
蒸留年:不明
熟成年数:15年
ボトリング年:2019

Cragganmore distillery
Official / 150 Anniversary Limited Edition
aged 15 years
48.8 %
Double Charred American Oak
O/T: 1869 bottles

解説

スペイサイドはバンフシャー地域を代表する蒸留所、クラガンモア。クラガンモアは、1869年にマッカランやグレンリベット、グレンファークラスなどのマネージャーを歴任した、ビック・ジョンことジョン・スミスが設立した蒸留所です。サー・ジョージ・マクファーソン-グラントから借り受けた土地に設立されました。蒸留所をこの土地に作ったのは、水源のクラガン川に近いことや、当時存在したStrathspey鉄道に近いためだったと言われています。1923年にホワイトホースが買い取ってから、UD系列になり、現在のディアジオ系列に至ります。古くはJames Watson’s No.10やホワイトホースに用いられていましたが、1988年にはClassic Maltsのひとつに選ばれており、シングルモルトとしても同社を代表する蒸留所の一つになりました。

近年のディアジオスペシャルリリースにおいて、2019年に12年が、2020年に20年、48年がリリースされました。このボトルは2019年の9月に蒸留所限定でひっそりと、でも一部で話題になったボトルでした。

考察

クラガンモア蒸留所限定の販売だったためか、あまり話題にもならなかった同ボトルですが、飲んだ人は好印象な方が多かったようです。48.8%という絶妙な加水、モルティだがベリー系のフルーツやブランデーのような甘味、さらにハードチャーらしい力強さもあり、なかなか面白いボトルでした。やや土っぽいピーティなニュアンスも感じ、クラガンモアのリリースの中でも王道ながら多彩で面白いリリースだったなと感じられます。

クラガンモアは好きな蒸留所の一つですが、このボトルも良いボトルでした。当時スコットランドに行かれた方からお譲りいただきました。こんなご時世では県を跨ぐとことすら憚られ、ましてや海外に行くなんていう状況も考えられなくなってしまいました。そういう意味でもしみじみ色んなことを考えさせられる、思い出深いボトルでした。どこかでお見かけする機会があればぜひ飲んでみてください。

評価

評価:A++

テイスティングコメント

香りはシナモンをかけたカヌレのようなブランデーと小麦が混じったような香り立ち、黒糖、古びた木材、ジメジメしたところにある落ち葉と苔、ベリー系のフルーツ。
飲むとスムーズな飲み口にチェリーとやや強めのタンニン、シナモン、オレンジ、ほうじ茶、バニラ、乾燥マッシュルーム、徐々に口蓋はヒリヒリとなり、ホワイトペッパーや樽のタンニンの余韻、ややグラッシーなニュアンスも残る。

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